1999年、Cityコミューターの新しいスタイルを開発したBMWは、フランクフルトや東京のモーターショーでC1を初めて一般に公開した。そして翌年にBMWは、C1 125を発売。ヨーロッパを中心に出荷を開始した。
ネーミングの由来は、「C is for City.」と当時のキャッチコピーが語っている通り、C1の"C"は、Cityの"C"である。コンセプトは、「ヘルメット着用義務を免除できるだけのハードウェアと全天候型コミューターと呼ぶにふさわしいフォルム」だ。
事実、現時点でドイツ、フランス、スペイン、イタリアなど欧州各国ではヘルメットをかぶらなくても走ることが認められている。これは、3点式シートベルトとショルダーベルトをタスキ掛けに装着できる事に加えて高剛性のアルミ製パセンジャーセルやフロントフェンダーを衝撃吸収空間とするなどこれまでの二輪車には装備されていないいくつかの車体構造に裏付けされた結果である。
次にC1のスタイルだが、「早い話が屋根付きスクーター」と一言で片づけられない内容である。まず、ルーフは1.5トンの荷重に耐える構造であり、そこに強化ガラス製ウィンドウシールドをはめこんでいる。当然、ワイパーもウインドウオッシャーもついている。ただ、全天候型とは言え、大雨や大雪、強風などの極悪天候時にも完全対応とは言わないが、突然のにわか雨程度なら雨具要らずで十分に対応可能だろう。
さて、発売から数年を経過した現在の日本では、未だにBMWの主張が認められず、「ヘルメットなし」での乗車ができない。ただし、ヘルメットさえかぶってしまえば、正々堂々と走行可能であることに間違いは無い。つまりC1に乗車することは、条件付で「可能」なのである。他にも理由があるのかも知れないがともかく今のところ正規ディーラー経由での入手は事実上困難であり唯一、並行輸入による入手に限られている。
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