KAZ' Service Factory オリジナル
BMW C1用
HIDヘッドライトシステムの紹介


当店では2003年12月からBMW製スクーター『C1』を独自に輸入し国内で販売しております。

このヨーロッパ仕様のC1は、日本の道路事情にあわせて保安上左側通行仕様の(BMW純正パーツ)ヘッドライトに組み替えています。

実は、ヨーロッパ仕様のヘッドライトはマルチリフレクター方式のヘッドライトケースにレンズカットが無い透明の樹脂レンズをはめ込んで構成されています。

一方、左側通行仕様では従来の反射型ヘッドライトケースにレンズカットを施したガラスレンズが組み合わさっています。

双方を目視で比較するとやはりマルチリフレクター方式のヘッドライトの効率が良さそうに思えます。

しかしながら左側通行仕様のヘッドライトにはマルチリフレクター方式の設定がありません。

このままのヘッドライトでも走行できない訳ではありませんが欲を言えば「もう少し明るい照明があれば」と思います。

マルチリフレクター方式のヘッドライトの存在を知ればなおさら欲求度は上昇します。

特にC1のスタイル(ルーフ付きスクーター)から雨天の夜間を走行するケースもあり前方の視界確保は重要です。

C1に限らずこういった悪条件では他の二輪や四輪であっても前方の視界確保は困難を極める現状がある訳ですが、その改善策のひとつとしてHID方式のヘッドランプに改造する方法があげられます。

今回は、BMW C1にHID方式を取り入れたヘッドライトについてご紹介致しましょう。

まず、ユーザーニーズや既存のパーツなども参考にしてC1に相応しいHIDの要件は次の通りとしました。
  • 雨天の夜間でも視界確保ができるような色温度が好ましい(4000ケルビン付近)
  • Hi/Low切り替えが可能ないわゆる1ガン2ビームに対応するバーナーであること
  • バーナーの取付仕様はH4に準拠するもので、HID故障時に元のハロゲンバルブに戻せること
  • Hi/Low切り替え機構用のスペースが小さいもの。バルブのストッパー後方40〜50mm以内
  • バラストの消費電力は35Wタイプとする。
  • 一般的に配線長の関係からイグニッション別体仕様のユニットが望ましい。

ではHIDをC1に組み付けてみましょう。

BMW C1のヘッドランプを日本の交通事情にあわせて左側通行仕様に換装しました。
ヘッドライトレンズはガラス製でレンズカットが施されています。
※ヨーロッパ仕様はレンズは樹脂製でマルチリフレクター方式です。
残念ですが右側にまともに照射するので日本では使用不可です。
BMW C1のヘッドランプを日本の交通事情にあわせて左側通行仕様に換装しました。
ヘッドライトレンズはガラス製でレンズカットが施されています。
※ヨーロッパ仕様はレンズは樹脂製でマルチリフレクター方式です。
残念ですが右側にまともに照射するので日本では使用不可です。
これがバーナー本体です。
ちょうど手に持っている部分がソレノイドです。
ここに信号を送ってバーナーを前後に移動させビームのHi/Low切り替えを実現しています。
パッシング操作にも対応します。その応答速度は従来と全く変わりません。
ヘッドランプにバーナーを取り付けました。
写真はテストのためヘッドライトに放熱器を貼り付けてあります。
もともとC1のヘッドライトは扁平した形状をしていますので発光源とライトケースが接近しています。
そのせいでバーナーが高温になるとヘッドライトケースの温度が上昇しやすい傾向にあります。
その回避策としてヒートシンクを置いています。
※走行すれば冷却されるのでヒートシンクが無くても問題ないでしょう。
これはバラスト(インバーター)と呼ばれ、バッテリー電圧を元にして高い電圧を生成する装置です。
一般にこれらの機器は特に浸水に弱点がありますので防水性をチェックしてみました。
ちなみに本キットのユニットは全体をコーキングで埋めていますのでの心配は無用でしょう。
バラスト、パワーリレー、イグニッション、Hi/Low切替ユニットを固定した後、それぞれを結線。
そしてバッテリーから専用線を配線してバラストに供給。
これで組み付けが完了です。

HIDとハロゲンとの違いを比較
それではノーマルのヘッドライトとHIDヘッドライトの性能を比較してみましょう。

次の写真は、BMW C1の左側に固定した三脚上のカメラにて撮影した写真です。

したがいまして実際の乗車視線の(光軸の)中心は写真の右寄りから写真中央の延長線上になります。

ビームの色温度はカメラのホワイトバランス調整に左右されますが、この撮影条件ではどちらかと言うと実際の光線色の方がもう少し白く感じられました。

つまり「HIDはもう少し青く、ハロゲンはもう少し白い」とお考えください。
HID Lowビームを照射 ハロゲン Lowビームを照射
左に駐車している車の視認性はHIDの方が少し良かった。
双方の写真で前方のブロック塀付近にしげった雑草の見え具合を比較してください。
HIDでは広い範囲で草が確認できるもののハロゲンでは右側が視認しづらい。
前方の母屋のシルエットがうっすらと確認できるHID照射に対してハロゲンではほとんど見えない。
HID Hiビームを照射 ハロゲン Hiビームを照射
HIDビームの光軸をハロゲンビームと比較したところ全く変わりがありません。
これは、ヘッドライトの中の発光位置がどちらも(HIDもハロゲンも)同じだという証拠。
つまりHIDバーナーは正確な位置にスライドしていることになります。
なお、ブロック塀の焦点を比較してみるとHIDの方は画像にハレーションが強くでています。
確実に強力な光線があたっているためです。
また、Lowビームではあまり差は感じられなかった照射範囲ですが、あきらかにHIDの方が明るい面積が広く特に手前も明るいハイビームになっています。

まとめ
HID機器及び車輌とそのライティング仕様
HID製品 APP製 4500K H4 Hi/Lowタイプ
ベース車輌 BMW C1-200
ヘッドライト 左側通行仕様(ヘッドライトレンズカットあり)
基準光源 H4ハロゲンバルブ 12V 60/55W
比較撮影条件等
天候 晴れ
時刻 2005/3/18/PM20:00
場所 大阪府(駐車場)
撮影機材 デジタルカメラCanon IXY DIGITAL 50
露出補正 ±0
W/B 自然光「くもり」
ISO 100
画質 Super Fine
晴天時の夜間走行には従来のヘッドライトより確実に明るい前方視界が確保できます。雨天+夜間においても色温度が高いビームに比較して視界確保が十分期待できます(降雨状況や周囲の明るさに左右されます)。Hi/Low切り替えも従来通りに操作可能です。最悪、HIDシステムが故障した場合でも元のバルブに戻せます。
HIDヘッドライトシステム導入目安
HID組み付け時間 1日(要予約)
HIDキット+取付費用 税込\65,000
仕様・価格など予告なしに変更する場合があります。

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